マーケティングテクノロジーを考えるブログ

アプリ開発・アドネットワーク運営を経てWebマーケティング関連サービスの事業化を推進しています。

新年のご挨拶と、2017年Webマーケティングにおける3つの予測

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新年あけましておめでとうございます。
 
弊社は本日から営業開始で、管理職は朝に日枝神社で初詣と祈祷をしてからのスタートとなります。皆様も本日から開始という方は多いのでないでしょうか?
 
昨年は、事業売却や子会社の解散から始まり新たにWebマーケティング事業を担当するという大きな変化がありました。
 
何が大きいかって、それまでの数年は新規事業担当として、トレンドから様々な機会にチャレンジし、結果としてスマホアプリ周りの事業を推進するという役割を担っていました。そこからWebマーケティング領域に身を移し、今度はテーマがある中で深掘りしていくという役割に変わりました。当初は自分が得意だと思っていたこととは逆のことをやる感覚でしたが、徐々に新しい自分が発見できたような収穫もありました。事業はまだまだ課題ばかりですがいくつかの手応えもあり、今年も引き続きこの領域にフォーカスしてまいります。
 
と、私の話はこのくらいにし、いい機会ですので今年Webマーケティング領域で起こりそうなことを考えてみました。
 
まず前提として、この数年ネット領域で起きた様々な変化を集めてみます
  • 企業や個人のネット活用増加、EC率や広告費増加
  • サブスクリプション、シェアリングなどオンデマンドのサービス利用の増加
  • クラウド型サービスの利用増加
  • モバイル利用率
  • スマホにおける動画視聴の普及
  • ユーザートラッキングの強化
  • AI、データの活用
  • 自動化の促進(MAから始まり自動運転なども含め)
  • 主要ITプラットフォームの接触増加、(特にスマホにおける)利用サービスの固定化
  • 社会変化(人口動態や働き方の見直しなど)
  • 金融機関とFintechの関係促進
  • 格安スマホやSIMの普及
 まぁそうだよなというものもあれば、ちょっと前であれば成立しなさそうなこともあります。それは技術的な理由によるのはもちろんですが、今まではその領域で強大な企業がいたり制度上はとてもそんな風に考えられなかったこともあると思います。ただ、いろんなことがまるで川の流れのように本来あるべき姿になろうとしているようです。「あるべき姿」というと高尚に感じますが、もうちょっと惰性的なイメージです。
 
今後はより一層「本来あるべき」になっていくのだと思いますが、その中でもWebマーケティングに関わる部分で3つほど、今年こうなりそうだというものを考えてみました。
 

①自動化の進行

すでにマーケティングオートメーションという言葉がポピュラーですが、どちらかというとサイトに来訪したユーザーとのインタラクションを自動化する面が強いです。今後は作業をする側の自動化がテーマになる気がします。単純に大変な作業ですし、昨今の働き方や労働時間に関する世論的にも強く求められるように思います。
 

②レスポンシブの先のスマホ対応

レスポンシブデザインの導入でユーザー体験向上やSEO強化ができるようになり、サイトごとのPC/スマホの比率がより明確になってきました。閲覧デバイス比率(特にスマホが多い場合)によっては今のレスポンシブ以上の表現が求められたり、見た目以外でも個別に進化するニーズが増すかもしれません。そういえばGoogleの検索順位決定もスマホとPCページが別になるという報道もありました。 
 

③アプリ/Webの断絶による予算配分変化

前回のブログでも書きましたが、スマホのホーム画面という一等地を取れなかったサービスの話です。通常、サービスにおけるユーザー数は上位からなだらかなグラフを描きますがここに入れるかどうかを境にガクンと変わります。そして今後さらに利用サービスの固定化が進みホーム画面を占拠するGAFAやLINEなどのアプリに依存した顧客獲得が進んだ結果、Web/アプリにおける予算配分の見直しが入るかもしれません。ビジネスモデル的にも、トップアプリはそのアテンション力を活かす方向に、そこで集客するサービスはCPA勝負に陥らない差別化が求められるのではないでしょうか。
 
というわけで若干、今私がやっていることもベースにしながら考えてみました。実際のところはなんともいえませんが、こういうこと考えるのも楽しいですよね。
 
それでは、本年もよろしくお願いいたします。